AFLとは?



オーストラリアンフットボールとは?

 

 オーストラリアンフットボールは、フッティー、オージールールズ、また日本ではオージーボールとも呼ばれるオーストラリア式のフットボールで、オーストラリアでは最も人気のあるスポーツです。ビクトリア州を中心にクリケット選手のオフシーズンのトレーニングとしてラグビーを基にルールが作られ、1858年からプレーされるようになりました。今日では、このオーストラリアンフットボールは、シーズンである冬の間には全国で試合が行われるまでになっており、毎年9月には、メルボルンクリケットグランド(MCG) に10万人以上の大観衆を集めてグランドファイナルが行われます。オーストラリアで最も規模が大きく、最も古い歴史を持つスポーツです。
 サッカーのように走り、ラグビーのようにタックル、バスケットボールのようにドリブルし、バレーボールのようにジャンプ。スピーディな展開とダイナミックな個人技でオーストラリアでは不動のNo.1スポーツとして知られているのです。いわば世界で最も激しい球技といえます。


 オーストラリアのプロリーグAFL(Australian Football League)は、現在16チームで構成され、コカコーラ、カンタス航空、ケロッグなどのグローバル企業はもちろん、トヨタ自動車、コニカミノルタ、富士重工、ヤクルト、マツダ、三菱自動車、アシックス、シャープなど、 数々の日本企業もAFLおよびチームスポンサーとしてオーストラリアンフットボールをサポートしています。

オーストラリアの人口、約2,000万人のうち、約35%の700万人が各種スポーツに取り組んでいると言われていますが、2003年にAFLが行った調査によると、その内の6%にあたる
44万人がオーストラリアンフットボールに取り組んでいます。13歳~18歳のユース世代においては、その内の約20%の9万人が、地域クラブや学校においてオーストラリアンフットボールに取り組んでいます。
1990年にオーストラリア全土のオーストラリアンフットボールを取りまとめるAFL(Australian Football League)が設立されました。

 

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オーストラリアンフットボール誕生の歴史

 

 オーストラリアンフットボールの創始者であるトム・ウィルスは、学生時代にイングランドのラグビースクールに通い、そこでクリケットとラグビーに影響を受けた。その後オーストラリアに帰国した彼は、クリケット選手がオフシーズンである冬の間に体力を養うためのトレーニングとしてフットボールを提案する。
 オーストラリアンフットボールのルールはウィルスと彼の同僚たちによって考案された。1858年7月10日にメルボルンフットボールクラブが創設され、その年行われたスコットランド大学対メルボルングラマースクールの試合が、オーストラリアンフットボールクラブの最初の公式記録として残っている。
 オーストラリアンフットボールは瞬く間に発展を遂げた。1859年にジーロングフットボールクラブ設立、1866年にはルールが改定され定期戦も開催されるようになる。
 1896年、ビクトリアンフットボールリーグ(VFL)が設立され、その翌年の1897年、設立当初のクラブ(カールトン、コーリンウッド、エッセンドン、フィッツロイ、ジーロング、メルボルン、セントキルダ、サウスメルボルン)の間でリーグ戦が行われた。
 1908年にはリッチモンドと大学チームがリーグに加わるが、1914年のシーズン以降は大学チームを除く9チームでリーグが行われる。その後1925年にフッツクレイ(現在のウェスタン・ブルドッグス)、ホーソン、ノースメルボルン(現在のカンガルーズ)がVFLに加わった。
 1982年、サウスメルボルンフットボールクラブは本拠地をシドニークリケットグラウンドに移し、名前をシドニースワンズへと変えた。さらに1987年にはウェストコースト・イーグルス、ブリスベン・ベアーズが加わり、14チームが参加するリーグへと拡大した。1990年にVFLはAFL(Australian Football League)へと名称を変える。その後アデレード(1991年)、フリマントル(1995年)、ポートアデレード(1997年)を加え、リーグ設立当初からのチームであったフィッツロイが1996年のシーズンを最後にブリスベン・ベアーズと合併しブリスベン・ライオンズとなったことで、現在の16チームの構成となった。

 

 

 オーストラリアで最も人気があり多くの人が熱狂するこのスポーツは、ビクトリア州を中心に全ての州・準州でプレーされメディアの注目を一身に集めている。オーストラリアンフットボールはもはや国の文化の一部として人々を魅了してやまない。
AFLはかつて、オーストラリア最大、10万人の観客収容数を誇るメルボルンクリケットグラウンド(MCG)で活動していたが、2000年11月に新しく経営の拠点をテルストラドームへと移した。現在MCGでは、その年の優勝を決めるグランドファイナルなどの大きな試合が行われている。またAFLの他にも各州が独自の組織を持ち、それぞれのリーグを運営している。地方にも多くのリーグが存在し、毎年約40万人のプレーヤーが登録しプレーしている。

 

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オーストラリアンフットボールのルール

 

 

 オーストラリアンフットボールのグラウンドは特徴的であり、長直径135m~185m、短直径110m~150m楕円形になっています。その両端にはそれぞれ4本のポールが立っています。中の2本の間にボールを蹴り込めばゴールで6点、外の2本の間に蹴り込めば"ビハインド"と言って1点得点することができます。
 
 この大きなグランドに1チーム18人、計36人もの選手が出て戦います。ボールは皮製でラグビーボールと同じように楕円形をしていますが、ラグビーのものよりひとまわり小さくなっています。ゲームは、1クォーター20分で4クォーター行われます。ゲームの開始はセンターサークル内で審判がボールをグランドに叩きつけ、バウンドしたボールを奪い合って始まります。

 パスの手段としてはキックハンドボールというものがあります。ハンドボールといっても投げることは反則で、ボールを片手にのせ、もう一方の手で拳を作り、パンチして飛ばします。
 
 オーストラリアンフットボールはキックとハンドでボールをつなぐ事がゲームの基礎となっています。
 ボールを持って走る場合には15mおきに地面にボールをつけるか、バウンドさせなければなりません。キックされたボールを、ノーバウンドで取ることができると"マーク"となります。マークを取ると、プレーヤーはその地点からのフリーキックか、試合続行かを選ぶことができ、大変有利になります。そのため、試合中は、このマークを得ようとして激しくぶつかり合う場面がよくあり、どんなマークの取り方をするかが、見所の1つなのです。特にゴール前でのマーク合戦は見ものです。

 

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